人工芝の歴史と進化 Vol.1

stadium 野球場

今回より新シリーズとして、人工芝が初めて誕生してから今日までの歴史を不定期に紹介していきたいと思います。よろしければお付き合いください。

※こちらで使用している写真は全てイメージです。

人工芝の誕生

人工芝は1960年代、アメリカで初めて誕生しました。

1950年代にアメリカ国内における調査で「緑が少ない都市部の出身者は多い地域の出身者に比べ体力が劣る」という結果が報告され、その対策として学校やレクリエーション施設などに芝生など緑を取り入れ、スポーツに触れる機会の増える魅力的な環境を増やそうとする取り組みが行われました。

kids 子供

天然芝は維持管理が難しく高コストであったことから、代替品としてメンテナンスが簡単で、一年を通して使用できる上、コストも抑えられる人工芝の開発が進められました。

 そして長年の研究開発を経て、ついに世界初の人工芝であるChemGrassが誕生しました。

このChemGrassは1964年にロードアイランド州のモーゼス・ブラウン・スクールに初めて導入されました。

school 学校

その翌年の1965年、テキサス州に世界で初めてのドーム球場であるアストロドームが建設されました。

astrodome アストロドーム

建設当初は天然芝が使われていたのですが、日の当たらない環境で枯れてしまうなどの問題が発生し、翌年にその解決策としてChemGrassが商業用として初めて導入されました。

ChemGrassはドーム球場の名にちなんでAstroTurfという名称に変更され一躍有名になりました。

AstroTurfは耐久性とメンテナンスの容易さも評価され、様々な場所へ導入されるようになりました。

《つづく》

次回は初期の進化と普及についてです。

どうぞお楽しみに!