ゴムチップ人工芝とガンの関連性

近年、既存・新設にかかわらず「人工芝の充填材を天然素材のものにしたい」というお問い合わせが増えております。

こういったお問い合わせの背景には、数年前にアメリカ政府より、充填材に含まれるゴムチップの発ガン性への言及があったことが大きく影響していると思われます。

当社で製造・販売しているGeofill(ジオフィル)は、100%天然素材で作られておりゴムチップは一切使用しておりませんので、安心してお使いいただけます。

ゴムチップを使用した人工芝とガンの関連性についてまとめましたので、ぜひご覧ください。

ゴムチップ原料の有害性について

ゴムチップの原料であるベンゼン、カーボンブラック、鉛は、国際がん研究機関(IARC)において、発がん性があると疑われています。鉛は、IARCによる発がん性分類が2B(発がん性が疑われる)となっており、カーボンブラックも2Bに分類されています。

またベンゼンは、分類グループ1(発がん性が認められる)となっており、さらに環境省の大気汚染に関わる環境基準において、大気中から継続的に摂取すると健康を損なうおそれがあるとされており、日本だけではなく、世界的にも地下水や土壌汚染の原因となっています。

ゴムチップ人工芝とガンの関連性について

2014年、米国のNBCテレビにより、女子サッカー選手のガン発症と人工芝の充填材に含まれるゴムチップの関連性が報じられました。

ワシントン大学のサッカーコーチであるエイミー・グリフィン氏によると、人工芝の上でサッカーをしていた学生が次々とガンを発症し、その38人のうち34人がゴールキーパーだったといいます。ワシントン州に限らず全米各地でこのような症例が確認され、リンパ腫や白血病などの血液のガンを罹患していることがわかりました。

米紙USAトゥデイは、全米各地の学校や子供たちの遊び場で使われている人工芝から、健康に害を及ぼす危険性がある高濃度の鉛が検出されたと報じました。
また、充填材としてゴムチップを使用している人工芝の利用の拡大にともない、選手のケガや皮膚感染症、ガンをはじめとする健康上の懸念が浮上している、という記事を2015年3月に掲載しています。

さらに、米下院エネルギー・商業委員会は、EPA (環境保護局) の担当部門に2015年11月6日までにゴムチップを利用した人工芝を採用している競技場の安全性に関する情報の提出を求めました。

このような経緯があり、2016年2月12日に米消費者製品安全委員会 (CPCS) は、EPAや疾病対策センター (CDC) と共同で、人工芝の充填材に使用されている古タイヤ (ゴムチップ) の危険性についての本格的な調査を開始し、後日、アメリカ政府は充填材に使用されているゴムチップによる健康被害の報告を受け、正式にこの事実を認めました。


以上のニュースで「人工芝の充填材には発ガン性がある」と不安に思われるかもしれませんが、当社で取り扱っている充填材は、Geofill (ジオフィル) というココヤシが原料の100%天然素材充填材ですので、安心してお使いいただけます!

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